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プロフィールにかえて・・・この文は、南加賀を紹介する「加賀日和」という雑誌に寄稿したものです。このところ、自分を振り返る機会がかなりあって、もう1年半ほど前の文章になるのですが、進歩していないな・・・と思いながら、ここに残しておこうと思いました。 加賀日和の全バックナンバー蘇梁館においておいたはずなのに、2号みつからなくて、どうもそのうち1号が自分の掲載されていたもののようです。ブログアップしておかないと、データもどこに行ってしまうのかわからなくなるかも?と思って残しておく意味もあるかもしれません。クラウド、ありがとう。 「南加賀と、国際交流と、多文化共生と」 子どものころ、歩いてゆけるところが世界のすべてだった。萬松園から湯の曲輪(がわ)、専光寺あたりまでが私の世界。加賀平野を見渡せる山の上にあった中学校を卒業するころには、ほんの少し大きくなった世界も、田んぼという周りに広がる領海を超えることはなかった。 その海への船出は高校進学だった。風にそよぐ稲や麦が海のように見える中を突っ切り、市で一番の商業地に毎日行けるよろこびを知った。 そのあと、首都と呼ばれるジャングルに飛び出し、人、情報、可能性、選択肢に溢れるその場所で自由気ままに生きた。あまりに気ままに生き過ぎたのか、ひとりのままの私は、本当の海を渡り仏蘭西へ行ってしまった。 その時、その時、自分が立っている場所で視点が変わる。違う場所で生きた人の視線を借りれば、視点を変えることは難しくはない。昔は遠かった隣の町や市が、地球という視点では、小さな針の穴に入ってしまうほど近い距離に変わる。日本が極東に位置する世界地図を使う国において、トルコから先がアジアであることを実感したのもその頃だった。また、日本にいた時、遠くに感じていたアジア人と、同じ悩みを分かち合ったことも一度や二度ではない。フランス人の同僚に、お前たちアジア人は・・・と一括りに不満をいわれたこともある。 アジアを身近に感じたと同時に、私はフランス人の家族も持った。その家族は、ヨーロッパの交差点とも呼ばれる国にふさわしく、スペイン、イタリア、ベルギー、スイスなどの血も混ざり、現在では、日本の他に、ウズベキスタンにも、その関係を広げている。「お前の母国語を一つも理解できない私たちが恥じる必要があっても、お前が話すフランス語を恥じる必要はない。」と言ってくれたのもこの家族だ。この経験は、いま私が、日本語を話してくれる外国人に接するたびに心で繰り返す「彼らは私たちに日本語で話してくれている」という感謝につながっている。 子供の頃から広がり続けた視点は、生まれた場所に戻って来ても、その大きさを失わなかった。絶えず知り合う、いろいろな人との関わりは、「違い」を通して、自分の周りの事や考えを明らかにすることに役立っている。私が小さかった頃の閉鎖されていた「ここ」とは、明らかに状況は違う。今では、この地にいてさえ世界の人と触れ合うことができる。その人が、旅人であっても、生活者であっても同じこと。 その豊かさを享受したい。遠くだと思っていた国の人が、共通項を媒体に、身近に感じられてゆくことはここちよい。隔たりを感じていた隣の町は、世界の視点を持つことによって、同じ仲間という意識に変わる。既存の概念を、凝り固まった視点から変えることは難しい。「郷に入れば郷に従え」の諺は、世界中に存在するのだろうか。存在しない言語があるとすれば、それを押し付けるのは無駄なこと。地域をやわらかにするのは、異なった存在から、共通することを見つけ出してゆくこと。そして、つながること。 南加賀は、車を持っている現代の私達にとって、普段着でも出かけられるテリトリー。南加賀というくくりは、町や市や県の境界線もなく、とてもゆるやか。そのゆるやかな視点はとても大切で、今まで見えなかったものが、みえてくる。自分の視点を変えることがもたらす意味は、一人ひとりにとっても、地域にとっても、世界にとっても、大きな成果を生む予感に満ちている。 文責:ルロワ東出康江 加賀日和 原稿 2008年10月13日 片野海岸で家族3人で撮ってもらった、とても素敵な写真も一緒だったんです。
by tabunka-net
| 2010-06-18 12:57
| 国際交流がただの交流になる日
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